職人技
世代を超えて受け継がれてきた伝統技術は
当社が他の繊維メーカーと一線を画す大きな理由の一つは、
昔ながらの技術により、当社の素晴らしい職人技が生まれます。
スコットランドの工場では、33人もの人が
スカーフ、ラグ、ストールを一枚作ると、32~37歳くらいの人が触れるかもしれません。
ジャンパーやカーディガンを、着る準備が整う前に、
現代のファストファッション、私たちの優れた職人技はエレガントで時代を超越した
一生楽しめるデザイン。
染色
ジョンストン・オブ・エルギンでは、敷地内に染色工場を構えており、少量生産から美しいメランジ調の色合いや特注色まで、幅広い染色工程に対応しています。また、この地域で最も高い環境保護基準を満たすだけでなく、染色工程における最終的な品質管理も万全です。7,000色以上のカラーバリエーションを取り揃え、染色チームは毎シーズン、新たな染色レシピを開発し続けています。
カーディングと紡績
カーディングは古くから伝わる製法で、ほとんど変化がありませんでした。ジェームズ・ジョンストンが1867年に購入したカーディングマシンの1台は、127年後の1994年まで問題なく稼働していました。カーディング工程では、繊維が細いワイヤーローラーを備えた機械に送り込まれ、ローラーが繊維を分離、矯正、整列させます。繊維は2段階のカーディング工程を経ますが、途中で回転させることにより均一性が保たれます。最後に、細いウェビングはリボン状に切断され、撚りのないロービングに凝縮されます。これらのロービングは強度が弱いため、糸にするために紡糸する必要があります。
紡糸工程は、紡糸、巻き取り、撚りの3つの段階に分かれています。カーディング機から出た粗糸はボビンに巻き取られ、均一な幅と重さになるように逆方向に紡糸されます。その後、糸はコーンに巻き取られ、センサーによって不均一性が除去されます。次に、ストランドに撚りをかけ、糸の太さを増して、撚り数を決定します。
織り
生地の織りとは、経糸と緯糸によって形成される複雑な織り合わせのパターンを指します。この織り構造は生地のドレープ性や全体的な性能といった品質を決定づける極めて重要なものです。当社の製織工程では、ドビー織機とジャカード織機という2種類の織機が主に使用されています。ドビー織機では、経糸が所定の順序で織り込まれ、シンプルなものからチェックやストライプといった複雑なデザインまで、多様な織り模様の生地が生まれます。ジャカード織機は、経糸を1本ずつ個別に制御できるため、複雑な模様を織り出すことができ、さらに汎用性が高くなっています。この高度な制御により、デザインの可能性は無限に広がります。
編み物
スコットランド、ホーウィックにある自社工場でニットウェアを製造しています。イーストフィールド工場は140年以上にわたり繊維製造の中心地として栄え、革新的な技術と伝統的な手仕上げによる製法を駆使し、当社独自のニット製品を生み出しています。一つひとつの製品は丁寧に扱われ、繊細な手触りを保つため、スコットランドの柔らかな水で洗浄されています。
仕上げ
当社の製品の多くは、織物工場と編み物工場で手作業で仕上げられています。ブランケットやケープの多くは、エルギン織物工場の近くにある専用の縫製施設「メーカーズ・クロフト」で仕上げられています。この縫製施設には、スコットランドで製造された100年前のシンガーミシンを再利用した、当社独自のブランケットステッチ仕上げも含まれています。